白米は「死んだ食品」ではない!
白米と違い玄米食は、理想的な栄養素を含んでいる
そんな宣伝文句のもとに、最近は玄米が健康食の象徴のようになっています。白米は「死んだ食品」とまで酷評する人もいます。大多数の家庭で食べているのは白米ですから、それが本当なら、日本人全体の食生活を根本から変えなければならない重大な指摘になります。果たして真相はどうなのでしょうか。
そんな宣伝文句のもとに、最近は玄米が健康食の象徴のようになっています。白米は「死んだ食品」とまで酷評する人もいます。大多数の家庭で食べているのは白米ですから、それが本当なら、日本人全体の食生活を根本から変えなければならない重大な指摘になります。果たして真相はどうなのでしょうか。
稲の籾殻をとっただけの状態で、種子として栽培すれば発芽するものが玄米。そこから糠を取り除く(精米する)と白米になります。精米の程度によっては、胚芽米や分搗き米と呼ばれるものもあります。
文部科学書の「五訂増補日本食品標準成分表」によれば、玄米が白米に比べて、ビタミンB1、葉酸、ミネラルなど栄養素がより豊富であることは確かです。なぜなら、糠には発芽のための栄養素が含まれているからです。発芽に必要な栄養素を取り除いたから、白米は「死んだ食品」などといわれるのでしょう。
しかし、白米自体が食品として無意味なのかといえば、そんなことはありません。むしろ、玄米食の効能についてはいささか拡大解釈や、誤ったとらえ方もあると言わざるを得ません。
そもそも、米の最大の栄養成分は炭水化物であり、これはモミの部分ではなく米の部分に含まれていますから、白米が劣るということはありません。
また、糠に含まれるフィチン酸は毒素排泄作用があるのですが、同時にカルシウムや鉄など有益なミネラルも体外に排出するはたらきをもっています。たとえ玄米そのものにミネラルがより多く含まれていても、体内に吸収できなければ何の意味もありません。むしろ、玄米を食べるときこそ野菜や牛乳などミネラル補給が欠かせないのです。
玄米が白米に比べて、糠が硬い分、より多く噛まなければならないのも難点です。よく噛むことは健康にいいから玄米は健康食という玄米の宣伝文句も見かけますが、噛むから健康にいいのではなく、健康のためには噛まないと消化に悪いというのが真相であり、実際は逆のことを宣伝しているに過ぎないのです。
ガムやスルメと違い、噛むこと自体が目的の食品でもないのに、より多く噛むことを求められるのはストレスにしかなりません。健康食として、それではなかなか続けるのは困難です。
文部科学書の「五訂増補日本食品標準成分表」によれば、玄米が白米に比べて、ビタミンB1、葉酸、ミネラルなど栄養素がより豊富であることは確かです。なぜなら、糠には発芽のための栄養素が含まれているからです。発芽に必要な栄養素を取り除いたから、白米は「死んだ食品」などといわれるのでしょう。
しかし、白米自体が食品として無意味なのかといえば、そんなことはありません。むしろ、玄米食の効能についてはいささか拡大解釈や、誤ったとらえ方もあると言わざるを得ません。
そもそも、米の最大の栄養成分は炭水化物であり、これはモミの部分ではなく米の部分に含まれていますから、白米が劣るということはありません。
また、糠に含まれるフィチン酸は毒素排泄作用があるのですが、同時にカルシウムや鉄など有益なミネラルも体外に排出するはたらきをもっています。たとえ玄米そのものにミネラルがより多く含まれていても、体内に吸収できなければ何の意味もありません。むしろ、玄米を食べるときこそ野菜や牛乳などミネラル補給が欠かせないのです。
玄米が白米に比べて、糠が硬い分、より多く噛まなければならないのも難点です。よく噛むことは健康にいいから玄米は健康食という玄米の宣伝文句も見かけますが、噛むから健康にいいのではなく、健康のためには噛まないと消化に悪いというのが真相であり、実際は逆のことを宣伝しているに過ぎないのです。
ガムやスルメと違い、噛むこと自体が目的の食品でもないのに、より多く噛むことを求められるのはストレスにしかなりません。健康食として、それではなかなか続けるのは困難です。